愛川町西部地域まちづくり推進委員会の委員長を務める 成瀬 和治さん 愛川町半原在住 77歳
郷土愛はいつまでも
○…半原・田代を中心に、郷土の活性化に尽力してきた「愛川町西部地域まちづくり推進委員会」。今年3月末で、20年以上の活動に幕を下ろす。近年は田代運動公園付近での夜桜ライトアップや塩川滝の紅葉ライトアップなどを企画。多くの来場者で賑わった。様々なイベントを開催してきたが、何よりも心に残っているのは「来ていただいた皆さんの楽しそうな笑顔だよ」と目を細める。
○…半原で生まれ育ち、長く厚木市役所に勤務した。多くの部署で経験を積み、60歳からは愛川町議会議員として10年間、地域に尽力した。同委員会には発足当初から携わり、「地域資源マップ」の編纂や、大規模な沿道型イベントを実現させてきた。「裏方として色々な事をやることは大好き」と、少年のような笑み。忙しくなるほど燃えてくるタイプだ。
○…委員長は昨年3月から務めているが、メンバーのほとんどが70歳代など、高齢化は以前からの課題だった。「活動を終えることに残念という想いはある。これまでの先代委員長やメンバーに申し訳ないと思う」と本音を語るが、郷土への愛はまだ燃え尽きてはいない。新たに有志が集い活動を起こした愛川地区まちづくり協議会に「地域の活性化を担ってもらいたい」と、期待を寄せる。自身も同協議会に参加しており、「自分の意見はこれからも発言していきたい」と意欲を燃やす。「これからの愛川町には、観光にもっと力を入れてほしい。一人二人の力ではできないこと。町全体で考えていかないと」。言葉に一層の熱がこもる。
○…長女と長男は独立し、今は夫人と二人暮らし。愛川町で好きな場所は、大自然の中に様々な施設を擁する県立あいかわ公園。開催されるイベントには「ほとんど行く」という惚れ込みようだ。