清川村教育委員会の教育長に就任した 山田 一夫さん 清川村煤ヶ谷在住 66歳
清川ライフで日々充実
○…村の教育行政の舵取り役である教育長に4月1日に就任した。「長く教育に携わってきた身として、清川村に恩返しができれば」と想いを語る。少子高齢化が続くなか村の学校の在り方には注目が集まっているが、「少人数だからこそ、子どもたちをきめ細かく見ることができる。このメリットを活かさない手はない。学力向上などにつなげていきたい」と、力強く未来を見据える。
○…煤ヶ谷生まれ。緑小、緑中を卒業した。実家が農家だったこともあり中央農業高校に進学したが、ここで転機が訪れる。「素晴らしい体育の先生と出会って、一緒にスポーツをする楽しさを知った」。日本体育大学に進学し教員資格を得ると、厚木市の緑ヶ丘小学校で教師としての第一歩を踏み出した。様々な教育現場を経験し、依知中学校や睦合東中学校では校長を務めた。
○…「かながわ・ゆめ国体」で宮ヶ瀬湖がカヌー競技の会場に選ばれたことをうけ、1997年に清川村カヌークラブを設立。国体での競技にも協力した。現在はNOP法人きよかわアウトドアスポーツクラブとして、カヌーやノルディックウォーキングなど様々なアウトドアスポーツの指導や普及に努める。「40代の頃から定年後の生きがいになるスポーツは考えていました。楽しくスポーツをするのが一番」と穏やかに笑うが、高校では空手、大学では少林寺拳法と、若い頃は激しい格闘技の世界に熱中した一面も。「最近は薪ストーブも始めましてね。家で薪を割って、無心で炎を見つめるのが楽しい」と、清川らしいアウトドアライフを満喫中だ。
○…夫人との間に1男2女に恵まれ、孫は4人。「一番上の子が小学生になったので、昨年カヌーデビューさせました」と、相好を崩す。