市町村対抗かながわ駅伝の愛川町チーム主将を務める 小倉 克仁さん 愛川町半原出身 28歳
走れる今に「感謝」
○…「愛川の代表に選ばれたことは、とてもありがたいこと。主将という大役ですが、しっかりと団結力を高め優勝を目指したい」と、意気込みを語る。高校生と社会人で過去3回走ったかながわ駅伝。自分たちの町の誇りを襷に込めて走る同大会の魅力を「レベルの高い実業団選手など、普段は一緒に走ることができない選手と走る。ここでしか味わえない空気があります」と話す。
○…町村の部で2年連続優勝している愛川町。長くチームを率いた井上善一氏からバトンを受け取り、渡辺友巳監督の新体制で臨む。「若い選手が力をつけてきている」と、高校生や大学生を中心に若いチームを組み、自身はこれまでの経験を後輩に伝える指導役としてもチームに尽力する。
○…半原生まれ。半原小、愛川中と地元で育ち、愛川高校へ。幼少の頃から走るのが得意で、陸上クラブの半原レッドデビルスに所属。横浜の子ども駅伝では、初出場初優勝したことも。中学・高校と陸上部だったが、3000m障害の種目でケガを負い、この影響で一時は陸上から身を引いた。それでも、あつぎマラソンなどスケジュールの合う大会に参加するなど、走ることを完全に忘れることはできなかった。「仕事が終わってから夜走るくらいですが、主将に選んでいただいてからは、練習量も増えましたね」と笑顔を見せる。
○…現在は藤沢市に住み、夫人と5人の子どもの大家族だ。ものづくりが好きで、仕事は自動車部品製造の現場責任者。「建具職人だった父の姿を見てきたからかな」と目を細める。「かながわ駅伝の愛川町代表に選んでいただいた町の皆さん、走れる環境を作ってくれる家族、本当に感謝です」。最高の恩返しの贈り物に、3連覇の栄光目指して全力で挑む。