半原・田代地域を中心に活動する愛川町西部地域まちづくり推進委員会(成瀬和治委員長)が、今年3月末で活動を終了する。1999年の発足から20年。地域活性化への取り組みに幕を下ろす。
1997年、中津川に架かる日向橋の架け替え工事が完了した際、有志が集って「半原ゆめまつり」が開催された。同祭実行委員会は翌年に解散したが、まつりの趣旨を引き継ぎ、地域活性化組織が検討された。そして1999年3月、82人の委員で愛川町西部地域まちづくり推進委員会が設立された。
委員会の活動スタートからしばらくは毎週会議や研究会が開かれ、精力的に意見交換などが行われたという。
2000年には、半原の県道で「第1回だだんべ祭」を開催。2004年度には地域のハイキングコースや寺社などをまとめた「地域資源マップ」を印刷し、配布した。
また、委員会の更なるPRとして、旧半原信用組合本店付近などでのイルミネーションや、2013年からの夜桜ライトアップ、2015年からの塩川紅葉ライトアップなど、沿道型イベントで存在感を増していった。
しかし、大規模なイベントの開催はスタッフの負担が大きく、委員の数は現在24人まで減少。多くの委員は70歳代となり、高齢化が継続していくための課題として浮き彫りになってきた。
郷土愛は次世代へ継続
2016年には、同委員会の発足時と同様に、有志が集い「愛川地区まちづくり協議会」が発足した。同協議会には同委員会からも複数の委員が参加している。「自分たちの住む地域を元気にしたい」という同じ志を持つ新たな団体が誕生し、平成という一つの時代が終わる。「私たちの発足当時の想いは、愛川地区まちづくり協議会と同じだと思います。解散を惜しむ声もありますが、役員で話し合い、一つの区切りとさせていただくことなりました」と成瀬委員長は話す。
委員会は解散しても、長く平成の時代の地域活性化を担ってきた同委員会の活動は、美しい思い出となって多くの人の心に残る。そして、新しい組織が、今まさに同じ道を歩み始めている。美しい山並みと清流を愛する人々の郷土愛は新たな芽となって、次代に受け継がれる。
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