カレーフェス 5万6千人が舌鼓
7日・8日に開催されたよこすかカレーフェスティバルは、2日間で5万6千人を動員。昨年の4万2千人を大幅に上回り、過去最多の入場者数となった。第3回おみやげコンテストと、新企画「ご当地カレーNo.1コンテスト」のグランプリも決定した。
「黒船まどれ」がV
7日に行われた第3回横須賀おみやげコンテストの最終選考。会場から選ばれた百名が、出品された11の”おみやげ”を試食・投票し、各賞が決定した。
金賞の「黒船まどれ」は、和菓子司いづみや(衣笠栄町)が開発。黒ゴマの風味豊かな同商品は、マドレーヌづくりに必須のアーモンドプードルを米粉で代用する”荒技”で完成させた。同社は第1回の「黒船かりんとうまんじゅう」に続いての金賞受賞。三堀純一社長は「『黒船来港=サプライズ』をテーマに出品してきたので、もうひとつ商品を作りたい」と、早くも第三弾への意欲を語った。
銀賞の「よこすかカレー味食べるらー油」を開発したのは、知的障害者授産施設のあすなろ学苑。三浦麻矢苑長は、「通所者らと試行錯誤を繰り返して開発しただけに嬉しい」と喜んだ。通所者の就労機会を増やすためにも、「らー油」の生産に力を入れていくという。
第2回の「黒船シチュー」を含め、黒船をテーマとした商品の金賞受賞は3回連続。今回入賞した各商品は、YYポート(若松町)等で販売される予定。また市は、今秋開催の第4回コンテストについて、食品以外を審査対象にする方針を示している。◇その他各賞/銅賞「黒船ナッツ」(カフェド・クルー)・アサヒビール賞「叶らすく」(浜田分店)・横須賀商工会議所会頭賞「黒船アーモンド」(モンドール)
地元の意地みせた
今回初めての企画となった「全国ご当地カレーNo.1コンテスト」。18の出店者の中から初代グランプリに輝いたのは、「門司港焼きカレー」(北九州市)。平塚市から参加の「弦斎カレーパン」(高久製パン)は準グランプリ。3位に当たるスカレー賞は「黒部ダムカレー」(大町市)だった。
市内から唯一参加した「すこやか軍艦カレー」(ヨコスカシェル)は、8日の部でスカレー賞を獲得。「初日が伸び悩んだので、購入者へ投票を呼びかけたのが奏功した」と同店の山口晴久さん(=右写真)。「主催市の意地。何とか面目を保てた」と胸をなでおろした。
今回の審査は、各商品の購入者が、渡された投票券をブース近くの投票箱に入れる方式。グランプリの「焼きカレー」でも2日間で519票と、販売数の割に投票数が少ない”低投票率”を指摘する声もあった。出店者の一人は「誰もが通る出口付近に投票箱があれば、もう少し票数が伸びたのではないか」と語った。
今回、過去最多の入場者数を記録したカレーフェスティバル。市商業観光課は「他のイベントが中止になったのが大きな要因ではないか」と話す。来年も、更なる企画の充実と集客アップが期待される。
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