神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀・三浦版 公開:2012年8月31日 エリアトップへ

横須賀市民ミュージカルを作る会(通称=Sukaミュー)で代表を務める 西脇 真人さん 不入斗在住 37歳

公開:2012年8月31日

  • X
  • LINE
  • hatena
西脇 真人さん

「1年後に会いましょう」

 ○…横須賀の戦後を象徴した施設「EMクラブ」を題材にしたミュージカル劇で観衆の大喝采を浴びた。ジャズ隆盛期の雰囲気を再現しようとステージにビッグバンドを上げて、生の音楽に合わせて歌い踊る凝りに凝った演出を用意した。一歩間違えればアイデア倒れになってしまう危険もあったが、その賭けは大きな成功をもたらした。「終幕後、舞台袖でひとり身震いするほどの感動に浸っていました」。だから舞台はやめらない。

 ○…芝居や演技とは無縁の素人集団を半年間の稽古で立派な舞台人に育て上げる。メンバーの半数は子ども。公演ごとに出演者と協力者を募る独自の方式で、これまでに数々のオリジナル作品を上演してきた。「誰でも参加できる間口の広さが『Sukaミュー』の醍醐味です」。集まった個性を丁寧に磨き上げながら、ひとつの舞台の完成をめざしていく。そんな作業がたまらなく面白いのだという。

 ○…実は今回の舞台で、これまで支援してくれていた協力団体の撤退が決まっている。会の運営を切り盛りするスタッフも現状では5人しかいない。先の舞台の成功から一転、存続すら危うい状況にある。1年後の舞台に向けて見通しはついていない。気弱な思いに駆られるが、「異世代が同じ目標に向かって汗をかける素敵な場所。失くしたくないんです」と協力者集めに動き始めた。

 ○…「Sukaミュー」が演じる題材はいつも身近な地域の歴史や出来事だ。街への愛着や興味を沸かせることがひとつの狙いとなっている。先の「EMクラブ」には、世代ごとで異なる感情がある。背景の理解や表現法には細心の注意を払い、随所に笑いを入れながら横須賀の一時代を紹介した。次の構想もひそかに温めている。「商店街の活性化をテーマにした舞台なんてどうでしょう」。地域貢献という新機軸を打ち出していく。
 



横須賀・三浦版の人物風土記最新6

遠谷 政史さん

三浦ゴスペルフェスティバルの実行委員長を務める

遠谷 政史さん

東京都在住 53歳

4月11日

川村 崇子さん

「笑い療法士」を名乗り、出前講演を精力的に行っている

川村 崇子さん

横須賀市佐島在住 69歳

4月4日

正垣(しょうがき) 孝晴さん

近代化遺産を地盤工学の視点から調査・保全を続ける

正垣(しょうがき) 孝晴さん

横須賀市本町在住 71歳

3月28日

中山 柚希(ゆずき)さん

女性ライフクリエイターによるプロジェクトチーム「C*(シーアスター)」の代表・プロデューサーを務める

中山 柚希(ゆずき)さん

横須賀市秋谷出身 32歳

3月21日

毛利 邦彦さん

横須賀の歴史検証などをテーマに活動する「毛利塾」を主宰する

毛利 邦彦さん

横須賀市汐入町在住 77歳

3月14日

浜田 和幸さん

しらかばこども園園長で、2月に若者の自立援助ホームを立ち上げた

浜田 和幸さん

横須賀市浜見台在住 65歳

3月7日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

横須賀・三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • OGURIをあるく

    OGURIをあるく

    〜小栗上野介をめぐる旅〜第42回 横須賀編【8】文・写真 藤野浩章

    4月11日

  • OGURIをあるく

    OGURIをあるく

    〜小栗上野介をめぐる旅〜第41回 横須賀編【7】文・写真 藤野浩章

    4月4日

横須賀・三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年4月11日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook