圧倒的な強さだった―。第46回衆院選は16日に投開票が行われ、神奈川11区(横須賀・三浦)では自民党前職の小泉進次郎氏が再選を果たした。「党の顔」として抜群の知名度を誇る小泉氏に対し、民主・共産ら新人4人が挑んだ選挙戦。地元で活動できたのは3日間という小泉氏だが、次点を大きく引き離し、磐石の戦いぶりを見せた。
午後8時3分。市内米が浜通の事務所に置かれたテレビの開票速報で当選確実が伝えられると、集まった支持者が歓声を上げた。それから数分後に事務所に到着した小泉氏は大きな拍手で迎えられたが、表情は引き締まったまま。万歳の際も、支持者に深々と頭を下げ続け、笑顔はほとんど見せなかった。
マイクを前に小泉氏は「今回の選挙戦の報道を見ていると、自民党が単独過半数(を獲得する)と伝えられていた。なぜなのか。決して自民党が良いからではなく、あまりにも民主党がひどく、新党が新党に見えなかったからだ」と厳しい口調で述べた。2期目については、与党になることの厳しさに触れ、「批判に耐えうる強靭な政治家として、緊張感を忘れないで歩んでいきたい。2期目というよりもむしろ、与党の1回生というつもりで初心を忘れないで頑張りたい」と抱負を語った。今後の最優先課題には「復興」をあげ、震災被災地の訪問も続けていく考えを述べた。
3年前の衆院選では自民党や世襲に対する批判にさらされた小泉氏。今回は青年局長として、全国遊説に多くの時間を費やす選挙戦だった。17日に更新したブログによると、22都道府県、60選挙区の応援に出向いたという。それでも、地元で磐石の支持を受けて勝利。この日の会見後、支持者らと握手を交わす際には表情も和み、写真撮影にも笑顔で応じていた。
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