久里浜商店街活性をめざす「team黒船KURIHAMA」のメンバー 島田 大介さん 久里浜在住 33歳
商店街を賑わいの中心に
○…「久里浜商店街に買い物客を呼び戻せ」約30人の若手有志が立ち上がって活性化に取組む。景気低迷と高齢化、大型店の出店などで若者層が姿を消した。「どうしたら足を向けてもらえるか」知恵を絞りこの春のイベントから地元の子どもたちを毎回出演させた。子どもが来れば親も来る。その読みは当たり、通りを埋め尽くすほどの強い集客力を発揮している。
○…商店街で生まれ育った。学校が終われば顔なじみの商店に自由に出入りして遊ぶ少年時代を過ごした。周りにはたくさんの大人たちがいて、可愛がられ褒められ、時には怒られることも。商店街は大きな家だった。商品の豊富さと低価格が売りの大型店に勝る魅力は温かみだ。人が住み、働き、地域の生活基盤を支えていたかつての商店街の姿が今では懐かしい。そんな人情が息づく街並みの復活を心から願ってやまない。
○…経営難や後継者不足で古顔の商店が次々と閉店し、チェーン店など地域外から参入する店舗が増加。商店街活動に誘うも「うちはいいや」とにべもなく断られてしまうことに危機感を抱き、積極的に商店主同士の親睦を深める。「久里浜の飲食店は閉店が早い。会社帰り客のために遅くしてみたらどうか」久里浜の話題を肴に一杯呑みかわせば、無関心だった人も次第に本心をぶつけてくれるようになる。膝をつきあわして話さなければ絶対に知ることができない話だ。
○…今後は商店街マップの作成や久里浜名物のタコを使ったご当地グルメの開発、全国で話題の街活性のイベント「街コン」「ちょい呑み」で、高齢化が進む商店街に若者を回遊させたい。流行を取り入れ、これまでの慣例に縛られない取組みに対し「前例がないから無理だ」と及び腰の人もいるが、「それなら私たちが前例を作ればいい」と一蹴。今、情熱を駆り立てるのは、商店街を地域の賑わいの中心にしたいという想い。その一心だ。
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