5月29日から、横須賀市文化会館で「おさかな様への絵手紙展」を開催する 殿木 和三郎さん 浦上台在住 76歳
地元を愛し 魚に恋して
○…魚や野菜などの絵と併せて、そっと添えられた『言葉』。じんわり心に染み入るもの、思わず微笑んでしまうもの―と、絵とのバランスも絶妙だ。来週から開催する展示会の作品には”おさかな様”へ向けた、愛ある言葉が詰まっている。
○…「言葉を大切にしたい」。出版関係の仕事に携わっていたことから、社内で俳句の会を立ち上げた。日本語の持つ機微・奥深さ・季節感―。退職後、これを書で表現できれば、と書道サークルを探すも、偶然出会ったのが絵手紙の講座。絵筆を手に、身近な植物や野菜を描く楽しさは、いつしか自分の生活に馴染んでいった。絵に添えるのは、研ぎ澄ました短い文。篆刻(てんこく)家に作ってもらった落款を押して、自分の作風を確立した。言葉が浮かぶと、すぐに紙やスマートフォンに書き留め、自宅の電話に吹き込むことも。そして、数年来会っていない人にも、そっと絵手紙を送る。「にっこり笑ってくださる顔を想像するのが楽しみ。デジタル社会の中で、こんなアナログの手紙があってもいいよね」と目を細める。
○…同じ時期、魚のさばき方教室に通い、余った魚や半端ものを描くようになった。「魚の講師にも魚名が分かる出来だったから、こういう作品でもいいんだ、と自信が持てました」。思えば、横須賀は地魚の宝庫。元来の魚好きも手伝って、ブランド魚に負けない旨さがある横須賀の魚の魅力を伝えたい―そんな思いも、強くなっていた。結婚を機にこの街に移り住んで50年。絵手紙を描くことで、横須賀の大衆魚の魅力を再発見できたことが、何よりも大きな収穫だ。「こうした魅力を発信することが、魚離れ、人口減少といった問題解決の糸口になるのでは」
○…「絵手紙を通して、魚・海・人への愛を発信したい」。今回の展示会では、「おさかな様への一言」を書くコーナーも用意した。魚とも人とも一期一会。言葉を介した交わりを、楽しみにしている。
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