若年層の子育て世代から”選ばれるまち”、”子どもが主役になれるまち”を目標に掲げ、福祉や子育て施策の充実を図る横須賀市。地域活動の拠点となる地元のコミュニティセンターでも子育て、現役世代へ向けた独自の行政サービスに力を入れ始めている。
住宅開発好機に
本庁地区に次いで市内2位の人口数を擁する衣笠行政センター管区。全10区域に現在、およそ6万人が暮らしている。近年、同管区内では通勤通学や買い物などの生活利便性や、子育てに適した周辺環境が整った大規模な戸建て分譲住宅地の開発が相次いでいる。公郷町の「サンクタスカーサ横須賀ヒルズ(141区画)」、森崎の「サンサタウン(238区画)」、そして市立横須賀高校跡地で新たに販売がスタートした、森崎の「よこすか森崎山の手リアンシティ(202区画)」。その数、600弱の新たな世帯が移り住む計算だ。すでに若いファミリー層を中心とした転入者が増えはじめており、人口減少に頭を悩ませる横須賀市内でも屈指の人口増加率となっている。
こうした転入者増加の背景を踏まえ、衣笠コミュニティセンターでは、20歳〜50歳代の子育て・現役世代と子ども向けの体験プログラムや催しを企画。新たな試みをはじめた。
その一例として、子どもの健全育成に携わる”夜回り先生”こと水谷修氏を招いた講演会を開催。イベントを通して子育て支援に手厚い地域であることをアピールする。
また、来月6日から全3回開かれる「横須賀製鉄所基礎講座」。従来ならばシニア層を対象に平日昼間に開催するのが慣例だが、今回はあえて週末の夜、学生や会社帰りの社会人でも参加しやすい金曜日の午後7時から9時に設定した。内容にもひと工夫。「横須賀製鉄所って現在のどこ?」「ヴェルニーとカルロス・ゴーン氏は同じ学校の先輩後輩だった」など、歴史に造詣がなくても親しめるよう知恵を絞ったことも功を奏し、20代の参加希望者から申込みがあったという。
同コミセンでは、ほかにも移動式プラネタリウム、ライブパフォーマンス、夏休みを活用した子ども向けの講座や育児交流会など、ほかのコミュニティセンターにはない独自の行政サービスを提供していく。
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