新学期を迎えたことで、卒業や入学を経て新たな体制を迎える各種の少年スポーツチーム。しかし近年の少子化の影響を受け、チーム数の減少や運営危機に見舞われているところが増加している。特に野球ではチームが休部に追い込まれ、リーグの運営見通しが立たなくなるなど顕著な傾向だ。一方でラグビーなど、競技人口が増加した種目もある。
競技によって明・暗も
少子高齢化が顕著に進む横須賀市。0〜14歳の年少人口は現在約48000人で、これは10年前と比較すると7000人近く減っている計算になる。この人口減により、各種少年スポーツチームの運営に影響が及んでいる。
特に野球では顕著な傾向が見られる。硬式のボーイズリーグ小学部で唯一のチーム「横須賀ボーイズ」は5年前には30人近くの部員が集まっていたが、数年前から9人揃わない状況が続いていた。合同チームとして活動してきたが、昨年部員が2人だけとなり、休部に追い込まれる格好となった。同じく硬式のリトルリーグや軟式でも減少傾向が見られる。関係者は「試合経験を積む回数が減り、レベルの向上にも影響が出てくる。また、遠征費など経済的な負担も大きくなり、保護者から敬遠されてしまう」と危機感を募らせる。横須賀市野球連盟の徳光堆史会長は「特に硬式野球に関して、市内に使用可能な場所が少ない」と減少の一因に環境面も挙げる。
バスケットボールでも、市のミニバス連盟に所属している中に、昨年度限りで解散するチームが出るなど、減少傾向が続いているという。
一方で横須賀サッカー協会に所属しているジュニア年代のチーム数は10年以上、解散等による減少はないという。「他のスポーツに比べ、怪我のリスクや、用具などが少なく、始めやすいのではないか」と同協会関係者。
増加の動きが見られるのがラグビー。横須賀ラグビースクールではこれまで約280人在籍していたピーク時の2011年以来、在籍数は毎年10人程度ずつ微減していたが、昨年度はワールドカップの代表活躍効果により、40人近くが入会し、過去最高の数に迫る勢いだという。
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