横須賀市は、カップルの門出や結婚式を挙げてこなかった夫妻を応援しようと市議会議場を使用したウエディングイベントを行う。結婚情報誌「ゼクシィ」編集部の協力のもと、11月22日(水)”いい夫婦”の日に開催され、公募で選ばれた3組が愛を誓う。
結婚情報誌「ゼクシィ」編集部から提案された企画。金銭面や様々な事情を抱えているために結婚式ができない、またはしない夫婦が増えている中で、自治体が協力して気軽に挙げてもらおうという狙いがある。上地克明市長が掲げる「市民に寄り添い、誰も一人にさせない」というスローガンに沿っていることもあり開催が決定。庁内で最も荘厳な雰囲気を持った特別な場所として市議会議場が選ばれた。北海道の苫小牧市などでも、婚姻届の提出とセットで「届け出挙式」として市議会議場で行われている。
当日は宗教性のない「人前式」の挙式形式で、議長席に立つ上地克明市長が証人として列席しお祝いのメッセージを贈る。誓いの言葉や宣誓書の署名、記念撮影などが行われ、所要時間は約30分程度。同誌編集部がプランをアドバイスし、司会進行などの運営は市の職員が行う予定だ。市の担当者は「気軽に思い出作りに活用してほしい。堅いイメージのある市役所に少しでも親近感を持ってもらえる機会になれば」と期待を込めた。
服装は自由で、ブーケや、ベール、ブートニア、花冠等のアイテムはすべて同誌編集部が提供してくれるため参加者のかかる費用はゼロだ。カップルや夫婦だけでなく、各組の親族・友人も10人程度まで参列可能。いずれかが横須賀市に住民登録を有しているカップルで、婚姻届を提出する予定がある、または結婚式を挙げていない夫婦が対象となっている。
申し込み締め切りは10月25日(水)で、横須賀市の専用サイトから応募可能。詳細は市政策推進課【電話】046・822・8221
美術館や県庁でも
過去には恋人の聖地に認定されている横須賀美術館でも、結婚式が行われた。公共施設の有効活用を目的に市が企画したもので、公募で選ばれたカップルが参加。会場使用料は無料で、式の運営や装飾などは自己負担という形で開催された。また、神奈川県庁でも、国登録有形文化財である庁舎に関心や親しみを持ってもらおうという狙いで、式場として貸し出していた(現在募集は行っていない)。
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