市立横須賀総合高校が全日本高校デザイン・イラスト展で、全国1位に当たる文部科学大臣賞を獲得した。昨年に続き、2年連続の受賞となる。生徒らは17日、新倉聡教育長を訪問し、成果を報告した。
同展には、「私達のおまつり」がテーマのデザイン部門と自由テーマのイラスト部門、パラパラ漫画部門がある。全国から1351人(1437作品)の応募が寄せられた。団体表彰は、個人での出品数や入賞数などを総合的に判断され、計6人が個人賞に輝いた同校が団体賞で2年連続、3回目の日本一に選ばれた。
同部員は46人。顧問の高野芳幸教諭は「賞候補が多かった。平均的な技術の高さが表れている」と生徒を称えた。また、受賞の6人中5人が1年生であることにも触れ「将来が楽しみ」と喜んだ。出展作品については「描きたいもの、表現方法は生徒に任せている」と高野教諭。個人賞の生徒の中には、1カ月あまりを費やした点描やコラージュ作品もあった。同部では、鑑賞眼を養おうと月に1、2回美術館巡りを行っているという。
同校の6作品を含む、賞を獲得したデザインやイラストは全国4カ所で巡回展示され、来年2月に同校に戻る。新倉教育長は「学内だけでなく、市民の方々にも見てもらえるような機会を作りたい」と話した。受賞作品は以下の通り(敬称略)▽経済産業大臣賞・高橋奈々(1年)▽実行委員長賞・宮地智之(1年)▽特別審査員賞・鈴木美梅(1年)▽努力賞・田村美琴(2年)、本田琴音(1年)、斉藤真花(1年)
全国2位に「驚いた」
同校1年の高橋奈々さんはデザイン部門で、全国2位に当たる経済産業大臣賞を獲得した。
祭が好きという高橋さんは「伝統と記憶」をテーマにした作品を出展。金魚の絵柄が入った水色の浴衣を着た女性らが躍る様子を描いた。「ねぶた祭りの写真を探して描いた」という花笠の上には、神輿やだるま、ヨーヨー、鳴子といった祭のモチーフをのせ色彩豊かに仕上げた。高橋さんは「まさか選ばれると思っていなかったので驚いた。好きなものを描いて賞を取ることができてうれしい」と笑顔で話した。
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