夏島町の横須賀スタジアムで今月25日、プロ野球・横浜DeNAベイスターズのファン感謝イベントが催される。例年、会場になっている横浜スタジアムの改修により、今回のみ横須賀での開催となる。当日は、約2万人の来場が予想されており、総合練習場と選手寮の移転を控えた追浜地域も、「ファン受け入れの好機にしたい」と話す。
リーグ3位からの日本シリーズ進出に沸いた今年のベイスターズ。例年、横浜スタジアムで「ファンフェスティバル」を行っているが、今年は同球場が増築・改修のため使えず、横須賀スタジアムと追浜公園で開催される。入場チケットは事前に完売しており、当日は約2万人の来場を見込む。安全確保のため、追浜駅前とスタジアム周辺の交通規制も行われる(午前8時から午後5時)。
駅前の夏島貝塚通りでは、妙法橋交差点までを車両通行禁止にし、車道を開放。ベイスターズが球場で使用している車両の展示や遊具の設置などを計画しているという。これらの連携には横須賀市も関わっており、スポーツ振興課は「将来的な追浜地域の活性化の足掛かりになれば」と話している。
追浜商盛会では、スタジアム会場内に地元ブランド品のワインやケーキ、カレーの物産ブースを設ける予定で、地元飲食店の出店もあるという。織田俊美代表理事は「2軍本拠地となる追浜の街を、ファンの人たちに知ってもらう絶好の機会」と期待を表した。地元商店主も、来場者には会場と駅を行き来するだけでなく、「商店街のお店に立ち寄って楽しんでほしい」と話す。
ただ、イベントに関しては、2万人規模の人出と大掛かりな交通規制などもあり、地元住民の生活への影響を不安視する声もある。
再来年、2軍拠点移転
追浜への総合練習場と選手寮の移転は2019年3月に予定されており、横須賀スタジアムに隣接する追浜公園第2第3自由広場はすでに、取り壊しの工事に入っている。
2軍施設移転を地域活性につなげたいと、地元でも動き出している。これまで「追浜デ―」など子ども向け企画や「よこすかカレーゲーム」などファームの試合と連動したイベントを実施してきた。
同地域運営協議会では今年5月に「ファーム本拠地移転に伴う検討部会(ベイスターズ部会)」を設立し、連携方法などを摸索しているところだという。他球団の2軍施設へ視察に赴いており、「(ベイスターズには)町の一員になってもらいたいという思いがある。どのように連携・活用し、地域全体の活性化につなげられるか考えていきたい」と担当者は話している。
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