横須賀市の上地克明市長は先月25日、市役所で記者会見を開き、サッカー・J1リーグ「横浜F・マリノス」の練習拠点をJR久里浜駅周辺に整備する方針を発表した。マリノス、横浜市と協議しながら、2022年の供用開始をめざす。スポーツを軸にした新たなまちづくりが動き出したことで、地元では歓迎ムードが高まっている。
横須賀市は昨年1月、マリノスがトレーニング施設の拡大・拡充を検討しているとの情報を得て、庁内で適地を検討。交通利便性が高く、まとまったスペースを確保できる場所としてJR久里浜駅西側の市有地、くりはまみんなの公園を提案していた。昨年末にマリノス側との交渉がまとまり、施設整備に向けた検討を開始することで合意した。施設規模はフルピッチ2面とハーフピッチ1面を想定。1千人規模の観客を収容できるスタンドやトレーニングジムを完備したクラブハウスも設ける。市民が利用できる場所は市が公園施設として整備を行い、マリノスが専用的に使用する部分はチームが負担する。マリノスは公園条例の管理許可に基づいた使用料を支払う。候補地のみんなの公園は約2・2haの広さで、隣接する国有地の利用も視野に入れている。
追浜エリアではベイスターズ2軍拠点の開設もあり、スポーツが街の元気を牽引している格好だ。上地市長は「横須賀復活が前進。自分が先頭に立って全力で進める」と意気込んだ。
地元は歓迎フラッグ掲出
マリノスを迎える久里浜地区では、早くも歓迎ムードを漂わせている。
地元商店街はチームフラッグを調達して、アーケードに掲出。久里浜商店会協同組合の森下守久理事長は「ホームタウンとして全力でバックアップしていく。横断幕を掲げるなどして、地域一体で盛り上げたい」とコメントした。
地域運営協議会の小川喜久雄会長は練習拠点の開設をまちづくりの好機と捉えている。「新たな人の往来が増えることで、線路をまたぐ歩道橋やJR久里浜駅の新改札口設置を関係機関に要望していく。地域活力の向上につなげたい」とした。
横須賀サッカー協会の相澤富雄会長は「横須賀サッカーの底上げに間違いなくつながる。トップレベルのサッカーを身近に感じることができる。子ども向けの体験教室などで密な関係を築きたい」と期待を口にした。
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