夏島町の追浜公園内に整備される横浜DeNAベイスターズ総合練習場の供用開始が、当初予定の2019年3月から7月にずれ込む見通しとなった。昨年11月・12月に実施した入札が2度、不調になったことが要因で、横須賀市は設計価格を見直しし、経費の増額に関する補正予算を9日の臨時議会で可決。再入札は今年度内に行うという。
長浦にある総合練習場と選手寮が老朽化していることを受け横須賀市は2016年4月、横浜DeNAベイスターズとファーム施設の移転・機能強化に関する基本協定書を締結。追浜公園内に全面移転することで合意した。同公園第2・第3野球場跡地に練習グラウンドと選手寮などを設ける計画で、昨年9月に両野球場の供用を終了。現状は更地となっており、土木関係の工事が進んでいる。
市では昨年11月に屋内練習場や倉庫等の建築工事に関する入札を実施。1社しか応募がなく、約12億円の設計金額を7億円近く上回る価格で不調に終わっていた。12月にも再度発注を行ったが、入札者がおらず再不調となった。東京五輪・パラリンピックを前にした、資材・鋼材加工賃の市場価格や人件費の高騰などが影響しており、昨年末の時点で、当初想定していた19年3月の供用開始が難しいとされていた。
これを受けて、市では設計価格と工期を見直しし、増額となる経費2570万円を補正予算として2月9日の臨時議会に提出。2018〜20年度の継続事業として、原案通り可決された。発注方法などを検討し、今年度中に再入札となる方向で、このまま進めば4月に整備工事に着手し、来年7月に供用開始となる見込みだという。
また、追浜公園第2・第3野球場の代替地として、浦郷町のアイクル横に整備が進む「夏島グラウンド」については、掘削時に地中工作物があり、撤去のための事業費も併せて補正予算に計上された。これにより、当初予定していた3月末の事業完了が難しくなり、利用開始が今年9月となる見込みだという。(仮称)佐原2丁目公園野球場に関しては、計画通り19年3月の供用開始となる。
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