県内40市町の代表ランナーがたすきを繋ぐ「かながわ駅伝」が今月11日、秦野市から相模原市までの7区間、51・5Kmのコースで行われ、横須賀市が悲願の初優勝を果たした。2位には横浜市、3位に川崎市が入った。
チームは、2区の滋野聖也選手(星槎道都大)、3区の内田隼太選手(法政二高)の快走で2位に浮上。最終7区で秋澤啓尚選手(神奈川大学)=人物風土記で紹介=が先頭に躍り出ると、そのままゴールテープに飛び込んだ。監督の加藤将さん(長井中教諭)は「何よりも頑張ってくれた選手たちを称えたい。チームに携わった方々が喜んでくれているのがうれしかった」と話した。
昨年の経験生かし
勝敗を分けたポイントについてキャプテンの秋澤選手と加藤監督が口を揃えて挙げたのが、6区の佐藤雄基選手(専修大)の走り。トップと1分36秒差で中継すると、じわりじわりと距離を詰めていき、15秒まで差を縮めた。「先頭が見える位置でつないでくれたのが大きかった。あとは任せろという気持ちでしっかり走ることができた」と秋澤選手。昨年のかながわ駅伝でも6区を任された佐藤選手は「起伏が激しい区間。昨年の経験があったからこそ、最期まで自分の中でペースを作ることができた」とレースを振り返った。中学時代から親交のあった二人。前日には、学年が一つ上の秋澤選手から「佐藤にかかっている」と激励のメッセージが送られるなど、チームワークの堅さも勝因の一つに挙げた。
選手層の厚さ証明
各区間のランナーがトップから1分前後の差で後ろにつけ、逆転を狙える位置をキープ。学生主体でありながら選手層の厚さを証明した。特に、3区で区間賞の走りを見せた高校2年の内田選手は、今年の県総体の1500mと5000mでともに優勝している若手のホープ。これからのチーム横須賀を背負って立つ選手だ。
加藤監督は「今回の経験は若い選手たちの大きな成長材料になったと思う。来年も狙いたい」と期待を込めた。
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