横須賀、三浦、逗子市内のマクドナルド店舗では若手クルーに混じり、シニア世代が元気に活躍している。浜田啓二さん(70歳、三春町店勤務)と高石二男さん(67歳、衣笠店勤務)の働く姿を追った。
初めての「いらっしゃいませ」
現役時代は自動車部品の製造現場一筋だったという浜田さん。定年前にデパートで警備員を務めたことで接客の楽しさに目覚めた。62歳で息子も勤務するマクドナルドへ入店し、現在は週に4日の深夜帯4時間、清掃作業をメインに混雑時はレジや調理場にも入る”遊撃手”として活躍する。清掃中も「美味しいですか」「いつも来てくれてありがとうございます」など、客への積極的な声掛けを忘れない。
「この仕事で、生まれて初めて『いらっしゃいませ』と口にした」と笑う浜田さん。目標は70代半ばくらいまで元気に働くこと。給料の使い道は孫へのプレゼント。その喜ぶ笑顔も励みだとか。「いくつになっても学ぶことはある」と教えてくれた。
年齢を越えた仲間たち
入店してまだ1カ月ほどの高石さんの前職は、自動車部品調達のバイヤーと全くの畑違い。定年後、年齢を気にしながらも、若いころに勤務していた異国の地で憧れのあったマクドナルドへ。現在はトレーニング中で、パティと呼ばれるハンバーガーの肉部分やポテトの調理手順を現場で覚えながら必死にこなす。「覚えることが多く、スピードも求められるので大変だが刺激的で楽しい。作業に戸惑っていると、高校生の”先輩”が同じ仲間として自然と手伝ってくれることも」とニッコリ。「定年後もこうして社会との関わり合いが持ててうれしい。頑張って70代まで働き、接客にもチャレンジしてみたい」と意欲をみせた。
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