横須賀PA(パーキングエリア)のスマートインターチェンジ設置計画が一歩動き出した。2015年に国土交通省が事業認可していたもので、今月15日に上地克明市長らが同省を訪れて早期実現を要望。秋元司副大臣は「上り線からの整備を進める」と回答し、今月中に地区協議会を立ち上げる方向を示した。
スマートインターチェンジとは、高速道路の本線やSA・PAから直接乗り降りできる料金所。ETC搭載車両のみが通行可能で、従来のICよりも低コストで導入できる。現状では全国で112カ所あり、設置が進んでいる。
横須賀市では西地区から横横道路への利便性向上、水産業の輸送支援、観光振興への寄与、災害に備えた交通網整備などを目的に横須賀PAへのスマートIC整備を働きかけてきた。同PAは横須賀・衣笠両ICの中間地点にあたり、一般道(坂本芦名線)と交差する立地。同線から横横への乗り降りが可能になることで、佐島方面へのアクセスが横須賀ICの利用と比べて5分ほど短縮できると見込んでいる。
今月中に地区協議会
2015年に国から事業認可を受け、現在は設計や地元の合意形成を図っている段階。今月15日には、上地克明市長と小泉進次郎・古屋範子両代議士、市関係者らが国土交通省の秋元司副大臣を訪問し、上り線入口の早期実現と、下り線出口の整備支援を求める要望書を手渡しした。
秋元副大臣は「地域の理解があれば、スマートICを進めていく方向」と回答し、上り線側からの整備に応じる考えを示した。さらに、今月中に国と県、市、NEXCO東日本、地元町内会が参加する地区協議会を開く予定であることも明らかにした。上地市長は「ありがたい回答。357号の延伸も含めて、街が変わっていく」と喜びを表した。小泉氏も「横須賀の街が動いている実感がある」と述べた。
道の駅設置「採算見合わない」
横須賀市は「道の駅」設置の可能性について調査し、今月11日の都市整備常任委員会で報告を行った。市議会でスマートIC付近に設置を求める意見もあり、「主要な幹線道路沿い」「24時間利用可能な環境」などの条件に合う場所として、坂本芦名線沿いで三浦半島中央道路(計画中)と交差する地点をモデル地として検討。「採算等において設置は現実的ではない」という結果だったが、今後の周辺道路の整備や集客施設としての需要、将来的な交通量の推移などを見て、必要に応じて開設の可能性を探っていくという。
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紙面から振り返るヨコスカ・ミウラ202412月20日 |
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