地域に古くから生息している在来種を脅かす外来種。両者の関係を生態系の視点から学びながら、生き物の命を考える小学生向け自然体験会が今月16日、横須賀青年会議所(横須賀JC)の主催で開かれた。地元の小学生約50人が参加した。
会場は横須賀市の里山モデル地区となっている長坂の沢山池。農業用水としての役割を担っていた最大水深9mの人工池の水を抜き、水生生物を観察しながらアメリカザリガニの駆除を行った。
沢山池の保全活動に参画しているNPO法人 三浦半島生物多様性保全の天白牧夫代表が、アメリカザリガニは一度の産卵で500個以上の卵を産む驚異的な繁殖力や人為的に日本に持ち込まれ、全国的に分布を広げていった経緯を説明。外来生物を「入れない」「捨てない」「拡げない」の3原則も呼び掛けた。
今回横須賀JCでは、在来種と外来種を単純な善悪の二言論で片づけなかった。「どちらも生き物としてこの世に生を受けている」と同JCの高橋慶光さん。食べることで命を考えるきっかけになれば、とその場でザリガニを調理し、参加者に振る舞った。
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