大津・走水の文化遺産や風景を描いた切り絵作品が並ぶ展示会が11月30日(金)から大津コミュニティセンターで開かれる。企画したのは市民団体「横須賀Cアカデミー」。まちの歴史や文化財を幅広い世代に伝えるのが狙い。切り絵のほか写真など、計300作品が揃う。会期は12月3日(月)まで。
同市民団体は、大津地区を中心に、名所をたどる散策マップや歴史看板の制作、学校での特別授業などを通して、まちの歴史を幅広い世代に知ってもらおうと活動している。展示会もその一環で、今回は史跡や文化財の写真に加え新たな試みとして、切り絵作品に取り組んだ。
色鮮やかに表現
切り絵は、大津諏訪神社や走水神社といった文化財のほか、茅の輪くぐり、夏祭りといった地域行事などを描いた46作品が並ぶ。同団体のメンバーで池田町在住の切り絵作家、徳弘康彦さんが全て手掛けた。鳥居の質感や人の表情を細かく描写しており、「絵の具や色紙などを使った色彩豊かな作品を楽しんで」と徳弘さん。まちの風景に加え、走水神社に伝わる弟橘媛命の神話や坂本龍馬・おりょう夫妻を題材にしたイメージ作品も展示。また、現在は見ることができない建造物を再現した作品も特徴的。大津1丁目付近に立てられていた貴族や文人、外国人が訪れた避暑旅館「大津館」も描かれている。
企画した同団体代表の杉本幸三さんは「写真とは異なる風情を表現できる切り絵で紹介することで、今まで関心のなかった若い世代が興味を持つきっかけになれば」と期待する。
展示会は午前10時から午後4時まで(最終日午後3時終了)。
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