レモンの収穫がピークを迎えている秋谷の農家、若命(わかめ)公生さん(若命ファーム)が、搾汁した果汁の商品化に乗り出している。地場産レモンの美味しさを手軽に知ってもらおうと取り組み始め、傷などがあり出荷できないものを利活用している。今シーズンは来月2月頃の販売を予定している。
若命ファームは公生さんと津也子さん夫妻、母のフクさんの3人で営む。都内で飲食店を経営していた公生さんが、父親から引き継いだのが15年前。「せっかくなら自分が好きなものを」と、田んぼがあった丘陵地を果樹栽培へと転作した。なかでも、リスの食害を受けにくいレモンに力を入れ始め、現在は80本ほどを栽培。年間に2t前後の収穫があるという。
レモンは寒さに弱く、温暖で気候が安定した場所が適地。日本では関東以南に産地が集中する。「ここは雨も少なく気温も下がりにくい。海も近く、産地として知られるイタリア・チンクエテッレという海沿いの地域に似ている」と公生さん。甘みの強い種と酸味が特徴の種をブレンド。堆肥に米ぬかを使うことで、酵素が甘みと果肉の柔らかさを引き出すという。
「味知ってほしい」
規格外のレモンを利活用したいと考えていたところ、小規模で果実の搾汁をしている市外の農家に出会った。無添加、100%果汁を今年1月に初めて売り出したところ、土産品として購入してくい人が多かったという。「レモンそのものの味が一番わかる。絞るのが面倒と考える人にも手軽に味を知ってほしい」と津也子さん。焼肉やサラダ、レモンケーキなど用途は多彩だ。
今シーズンは来年2月頃から葉山町長柄にある直売所「葉山ステーション」で販売する。100ミリリットル500円前後を予定。
瓶にもこだわり
商品名は「AKIYA LEMON」。瓶選びからラベルデザインまですべて公生さんと津也子さんで手掛けた。まるで輸入食品を思わせるような見た目は料理人の経験がある公生さんのこだわり。斜めにも置ける「猫瓶」を使用し、使い終わった後も調味料入れや花瓶として利用できるよう可愛らしいく仕上げている。
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