横須賀市教育委員会は今月14日の定例会で、市内の寺院で所蔵する彫刻と絵画を新たに市の指定重要文化財とすることを明らかにした。常福寺(西浦賀)の木造不動明王及二童子立像と浄楽寺(芦名)の紙本著色板貼付釈迦三尊図附蓮池図板戸の2つ。2月に市の文化財専門審議会の答申を受けた。
常福寺の木造不動明王及二童子立像は、かつて西叶神社の別当であった感応院西栄寺の本尊。造立年代は鎌倉時代中期とみられ、保存状態も良好で運慶にはじまる慶派仏師の系譜をひく作品と認められるという。
浄楽寺の釈迦三尊図は、本堂の来迎壁背面に描かれているもの。画面左下の款印から、天保8年(1837)の制作で鎌倉雪之下在住の戸川雪貢の筆とされる。地袋板戸には4点の蓮池図もある。幕末期に製作された仏画、寺院障壁画の大作という点に加え、鎌倉在地画家の希有な画蹟として評価できるとしている。
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