横須賀市とサッカーJ1リーグの横浜F・マリノスは先月31日、久里浜1丁目にある「くりはまみんなの公園」にトップチームの練習拠点を整備することで合意した。2022年1月から部分的に供用を開始し、同年9月に完成するスケジュール。上地克明市長が掲げるスポーツを通じた地域活性化が大きく前進しそうだ。
同日に市役所で会見を開き、上地市長とマリノスの黒澤良二社長が基本協定書を交わした。敷地面積に3・6ヘクタールの同公園に天然芝のサッカーグラウンド2面、人工芝のフットサルコート2面を整備し、市民等にも開放する。マリノスは地域貢献に努め、市はチームのPRや市民との交流機会を設けるといった内容。
総事業費64億円を投じて市が整備し、完成後マリノスが年間1億7000万円の使用料を20年間支払う。市の説明では、付帯施設としてトレーニングルームやカフェ機能を備えた管理棟、駐車場、芝生広場なども設ける。観覧スタンドは500席用意、夜間照明はフットサルコートのみ取り付ける。
上地市長は、「北にベイスターズの2軍拠点、南にマリノスと、市を横断してスポーツの核ができる。地域振興につなげていく」とコメント。公園へのアクセスについて、JR久里浜駅と京急久里浜駅から線路をまたぐ跨線橋整備などの可能性を記者から問われると、「地元の悲願であることは理解している。JR側に要望しているが話が進展しない。これをこじ開けるためにマリノスを突破口にしたい」と答えた。
昨年1月にマリノスの練習拠点の方向性が打ち出されるやいなや商店街のアーケードにチームフラッグを掲出し、歓迎の意を表した久里浜商店会協同組合の森下守久理事長は、「チームがやってくる2022年までに応援ムードを高めたい。我々も地域活性の起爆剤として期待している」と話した。
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