三浦半島の環境保全に取り組むNPO法人三浦半島多様性保全はこのほど、大型肉食魚の「アリゲーターガー」とみられる魚を平作川で捕獲した。体長は約50cm。北アメリカ原産で、名前の通りワニのような顔が特徴。成長すると1・5〜2mほどにもなるという。生態系を脅かすとして昨年から、無許可での輸入や飼育が禁止となる特定外来種に指定されている。
三浦半島で初捕獲
同法人と横須賀市の市民協働で行う「外来生物バスターズモデル事業」の一環で、平作川中流(公郷町)付近で繁殖力の強い外来生物「アカミミガメ」の駆除にあたっていた際に発見し捕獲。同事業の実行委員会代表を務める天白牧夫さんによると、三浦半島での捕獲はこれが初めて。13年ほど前にも、体長1m超の同種を見かけたが、捕獲には至らず、数カ月後に死体で発見されたという。
同種が平作川に生息していた理由については「おそらく、大きくなるにつれ飼いきれなくなったか、特定外来種に指定されたことで飼い主が手放してしまったものだと思われる。理由はどうであれ、生き物を飼う際には、最後まで責任を持ってほしい」と天白さん。
教育目的で展示
同事業実行委員会では今後、環境省に飼育申請を提出する予定で、学校向けの出張展示や学術研究に利用していく考えだという。市自然環境共生課の担当者は「子どもたちに実際に見てもらうことで、外来生物を考えるきっかけ作りになれば」と話した。
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