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「行動と思想に多くの学び」 渋沢栄一語る平松理事長
「近代日本資本主義の父」と称される実業家・渋沢栄一を敬愛する、かながわ信用金庫の平松廣司理事長が今月3日、渋沢栄一記念財団主催の講演会(会員総会)で自身の渋沢研究を発表した。渋沢の著書である『論語と算盤』を信用金庫経営にどう落とし込んでいるかなどを語った。
渋沢が生涯で設立や運営に関わった企業は約500社。それを上回る約600の公益事業にも携わったとされ、経営と社会貢献を実践した人物として有名。渋沢の肖像画が新1万円札に描かれることが先ごろ発表されたこともあり、その理念と功績に改めて注目が集まっている。
平松理事長は10年前に発表した渋沢研究の論文で「企業の不祥事が相次ぐ中、『企業の社会的責任』の考察として、経済と道徳の一致を追求した渋沢の行動と思想は示唆に富んでいる」とまとめている。
講演会では、右手に利益を追求する算盤、左手に人格を磨く論語を持って両立させることを説いた『論語と算盤』を、同金庫が掲げる「強くてやさしい」の理念に読み替えて経営に反映させていることを紹介。自身も経営判断の指針にしていることを話した。
このほか渋沢の生きた時代、ライバル関係にあった三菱創業者の岩崎弥太郎とのエピソードなどにも触れた。
同金庫では9月以降、渋沢の生い立ちや思想を学ぶ全4回の市民向けセミナーを開く=左表参照。
問い合わせは、かながわ信用金庫【電話】046・821・1737
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