小泉純一郎元首相が先月26日、三浦半島地域の一級建築士有志でつくる「ミーズ設計連合協同組合」の設立30周年式典に現れ、「日本の歩むべき道」をテーマに講演を行った。会場のメルキュールホテル横須賀に集まった約150人の参加者は、冗談を交えたおなじみの”小泉節”に耳を傾けた。
のっけから次男で環境相に就任した進次郎氏の話題を切り出し、「環境大臣になって環境が変わったら叩かれっぱなし。それもいい訓練」と会場の笑いを誘った。
政界を引退後、2011年の福島原発事故を契機に「脱原発」運動を精力的に取り組んでいることにも言及。原子力発電所から発生する放射性廃棄物の処分場が国内に整備できていない事態や、「原発ゼロ」でも電力が賄えるという従来の主張を熱っぽく唱えた。
自身が厚生大臣だった平成元年に100歳以上は3千人だったが、今年9月の敬老の日の時点で7万人を超えていることも説明。世界一の長寿国になったことを感慨深げに語る一方、「憲政の神様」と称された尾崎行雄が94歳の時に揮毫した「人生の本舞台は常に将来に在り」を紹介。自身もこの言葉を胸に気持ちを奮い立たせているとした。
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