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【連載─【1】】「猿島」秘めたる可能性 夜の無人島 唯一無二の魅力
夜の無人島・猿島を丸ごと会場にした大型アートプロジェクト「Sense Island-感覚の島-暗闇の美術島」が始まった。普段は立ち入りが制限されている夜の時間帯を開放、アートを切り口にした猿島の魅力発信に期待と注目が集まる。猿島の活性化に尽力している(株)トライアングルの鈴木隆裕社長に聞いた。
今回のアートプロジェクトは、東京湾に浮かぶ唯一の無人島のブランド価値を高める試みです。今年は音楽イベント、「ワンピース」コラボの大型企画があり、まさに総仕上げ的な位置づけとなります。一連の取り組みは猿島を認識していなかった新たな層の開拓を狙ったもので、当社も協力しています。
当社が猿島航路を就航させた1995年に6・8万人だった年間来島者数は、昨年度20万人を超えました。従来からのBBQ客、散策客に加え、最近はカメラを提げた若い女性の姿が目立ちます。市が打ち出すチャレンジングな企画が大きなプロモーション効果となっており、認知度向上に繋がっていることを実感しています。
猿島の夜の活用には、以前から大きな可能性を感じていました。暗闇と静寂、時が止まった空間に足を踏み入れる、あの非日常な体験を提供できないかと。今回は先端のアーティストらが猿島の魅力をどう引き出してくれるのか、来島者からどんな反応が得られるのかワクワクしています。
猿島には多面的な魅力があります。自然と親しむことができ、戦跡などを通じて歴史も学べます。無人島のフィールドを使ったアイデアソンなども面白い試みです。個人的には、「学びの島」としての活用を思い浮かべています。若者のアイデアも聞いてみたいと思い、中学生のキャリア教育授業で問いを投げ掛けています。実証を積み重ねて、魅力を一層高めていきたいと思っています。
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