野比や秋谷の海岸線沿いなど、市内の国道に矢羽根型の青色のマークが出現している。これは神奈川県を含む6県の太平洋岸を結ぶ「太平洋岸自転車道」の一環で、自転車による広域での観光振興を目指している。
「太平洋岸自転車道」は起点の千葉県銚子市から和歌山県和歌山市までの太平洋岸の道路、約1400Kmを指す自転車道構想。1970年に「自転車道の整備等に関する法律」が成立したことを受け、「大規模自転車道整備事業」として国や6県が73年から取り組みを開始。富士山や湘南海岸など景勝地に恵まれたこの沿線の自転車道を統一感を持たせて整備を進めている。各県内で整備が進む一方で統一感を十分に持たせ切れていない課題があったが、2017年に「自転車活動推進法」が施行されたことを機に広域での協議会が立ち上がり、整備への機運が再び高まった。現在は東京五輪開催後の外国人サイクリング客誘致も視野に全線整備完了を目標としている。
神奈川県内のコースは千葉県浜金谷港と東京湾フェリーで繋がる久里浜港からスタート。津久井浜海岸、三崎港、秋谷海岸を経て国道134号線へと繋がっている。
市の取組、連携を希望
横須賀市では2014年度の4市1町での「自転車半島宣言」を機に、自転車関連事業を本格化。サイクリングによる観光業活性化へ高い期待を寄せる。コンビニと提携して自転車のメンテナンススポットやラックを設置。市内のみならず三浦半島や房総半島の他都市と連携してスタンプラリーも展開している。市担当課によると、太平洋岸自転車道の整備を契機と捉えている。一方でコースから抜けている横須賀駅から平成町、馬堀海岸、観音崎を経て久里浜港へと通じるルートも盛り込んでもらうよう、過去に要望を行ったという。
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