6月3日に発刊された『ペリー来航始末記』の協同執筆者のひとり 堀込 孝繁さん 西逸見町在住 68歳
学びはこれからも
○…167年前の浦賀沖に来航し、徳川幕府に開国を求めたペリー提督。最初に交渉役を務めた浦賀奉行所が開設300周年の今年、来航日の6月3日に合わせ著書を発刊した。坂本龍馬の研究を続ける飲食店店主から話を持ち掛けられての共同執筆。「まだまだ勉強中。歴史への理解をもっと深めていきたい」と恐縮しながらもこれまでの研究成果が形になったことを喜ぶ。
○…担当したパートはペリーとの交渉に最初に立ち会い、幕末最後の闘い・函館戦争で殉じた中島三郎助について。浦賀行政センターや史跡へ自ら足を運んで調べた研究成果を読みやすい物語風にまとめ上げた。「私自身、歴史に興味を抱いたのは中学生のころ。人生において思春期に目に触れるものは影響力がある。この本を若い人が歴史に興味を抱くきっかけにしてもらえたら」
○…東京都で生まれ、父の転勤で横浜や川崎、相模原などを転々。大学卒業後は神奈川県庁へ入庁。主に中小企業へ支援を行う部署で長年手腕を振ってきた。そうした最中がんを患ったことで人生を見つめ直し、転機を迎える。定年前に経営コンサルタントとして独立。その後今までの経験を買われ、横須賀産業振興財団の理事長に就任。以来企業経営を10年以上サポートした。街の居心地が良く、友人も増え、2年前に終の棲家として横須賀に居を移した。「個性的な経営者たちと知り合い、居ついてしまった」と冗談めかす。
○…横須賀ではまだ見ぬ史跡もたくさんある。「通説の歴史には埋もれている謎な部分もある。過去の人々の経験から学ぶことはとても多く、鏡にしなくてはならない。そう考えるとこれからの時間が楽しみ」。第2の人生、再燃した歴史への探求心がうずく。
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