浦賀署の移転を人一倍心待ちにしているのが、5年前から浦賀防犯協会の会長を務める小川喜久雄さんだ。
同協会では、大津町から津久井を境にした市南部で、地元町内会や企業・団体関係者とともに、年金支給日に金融機関や駅周辺に立ち、高齢者を中心に振り込め詐欺被害を防止するチラシを配布。また、青色防犯パトロール車で、空き巣などに遭わないように注意喚起する音声テープを流しながら夜間走行。そのほか、近隣の住宅街を歩いて回り、すれ違う人に「こんばんは」と声を掛け、住民たちへの防犯意識を高めてきた。「私たちが汗を流して活動する姿をたくさんの人が目にすることで、犯罪の抑止力につながれば」と引き締まった表情で語る。
久里浜で生まれ育ち、三浦高校(現三浦学苑)で工業科の教員として教鞭を執った。27歳から内川町内会のメンバーに加入。それから半世紀にわたり、地域活性化に尽力し、現在は久里浜地区連合町内会や久里浜の文化を考える会の会長など、10を超える肩書きを持ち忙しい日々を送る。
「自分の街は自分の手で守る」がモットー。「お金だけでなく、被害者の心も傷つける高齢者を狙った詐欺は特に許せない」と怒りを露にする。「移住してきた家族や一人暮らしの高齢者などとさらに交流を深め、何でも相談できる関係を築き、今後も新しい浦賀署と連携しながら安全な街を目指す」と意気込む。
|
<PR>
横須賀・三浦版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>