子どもたちが献立を考案する「かながわ学校給食夢コンテスト」で、1000件を超える応募の中から37件が受賞した。食育の推進を目的に、県教育委員会などが主催するもので、今年で3回目。市内では神明中学校から3人、野比東小学校から4人が選出。献立の一部は総菜として商品化され、来年1月以降、県内のスーパーに並ぶ予定だ。
好物で皆を健康な体に神明中学校3人
家庭科の松田智恵教諭が授業の一環として、全校生徒に給食メニューを考えるよう呼び掛けた。ただ、新型コロナウイルス感染防止の観点から、校内で料理することが出来なかったため、生徒はイメージした献立の絵を描いて課題を提出した。
結果は「栄養たっぷり元気いっぱいで賞」を3人が受賞。そのうち、サラダが2つ。下田紘也さん(1年)は、好物のキャベツやワカメ、春雨に加え、「食感をプラスしよう」と揚げた麺を細かく砕いてまぶした「パリパリはるさめサラダ」を考案した。篠崎陽南子さん(2年)の献立は「こつこつサラダ」。「こつ」は「骨」を意味し、「成長期にたくさんカルシウムを摂ってほしい」とレタスの上にチーズやシラスをトッピングした。「ハンバーグには目がない」という野間大翔さん(1年)は「栄養満点!ひじきと豆腐のハンバーグ」を提案。ふんわりと柔らかく、甘辛の照り焼きソースで和風に仕上げた。インゲンやニンジンを添え、彩りも鮮やかにした。「これでみんなが健康になってほしい」と話した。
家庭で考案、独自レシピ野比東小学校4人
5年生の「総合的な学習の時間」の一環で、夏休みの宿題として献立作りに取り組んだ児童たち。家庭で料理し、写真を撮って応募した。
「栄養たっぷり元気いっぱいで賞」に輝いた添田苺花(いちか)さんは「大好きなピザと給食でみんなに人気があるカレーを組み合わせたらもっと美味しくなるのでは」と「具だくさんカレーピザ!」を考えた。同賞には杉田桜乃さんが「お母さんが作るメニューの中で一番好きな料理を多くの人に味わってほしい」と作った「タコライス風ごはんとなめことたまごスープのセット」、サッカーチームに所属する鳥海譲二さんは「がんばれマリノス‼ワンチームプレート」で受賞。「横浜F・マリノスの練習場が2年後に久里浜へやって来るから、赤青白のゼリーを入れた」と地元ならではの工夫を披露した。
「アイデアたっぷり神奈川いっぱいで賞」には、前園卓毅さんの「三浦半島ミルフィーユキャベツ」が選ばれた。地元産キャベツと牛挽肉を何層にも重ね、トマトで煮込んだ一品で「うまくできた」と笑顔を見せた。
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