横須賀の戦後復興に力を尽くした米海軍横須賀基地4代目司令官、ベントン・デッカー氏の功績を振り返る回顧展が本町の市民活動サポートセンターで開かれている。軍港都市の横須賀を民主的な経済都市に転換するため、商工会議所や学校、病院などの設立に深くかかわったほか、企業活動の支援も行った。同展ではデッカー氏の足跡をパネルで展示している。会期は今月11日(日)まで。
回顧展を企画したのは、市民グループ「横須賀学の会」(大橋祥宏代表)。2011年にはデッカー氏在任中の回想録を翻訳した『黒船の再来』を出版するなど、功績を後世に伝える活動を行ってきた。今回は深田台の中央平和公園(前中央公園)に建てられている胸像が公園のリニューアル工事で、太平洋を遠望する場所に移設されたことを記念して実施する。
デッカー夫妻の紹介から創立に関与した横須賀学院や栄光学園、ヨゼフ病院、衣笠病院といった市内の教育・医療機関、福祉対策の拠点として機能させた横須賀基督教福祉会館の誕生経緯を紹介している。統制や配給の時代に商工業の自由を唱えたデッカー氏の行動を地元経済人の立場でまとめた小澤一彦横須賀商工会議所名誉会頭の寄稿文などもある。
デッカー氏の招きで横須賀に転居し、EMクラブ内にアトリエを構えた国際的彫塑家の川村吾蔵氏との関係をもひも解く資料もある。
開館時間は午前9時30分から午後6時。見学自由。詳細は「横須賀学の会」大橋代表【電話】046・823・0333
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