コロナ禍での新たなキャリア教育の手段として県立横須賀南高校は3月18日、オンライン対話システム「Zoom」を導入した職業講話を実施した。
感染リスクを避けるため、教育現場で授業や行事などに大きな影響が全国的に出ている。そうした中、同校はキャリア教育支援冊子「みらい百花」を発行するNPO法人アスリード(横浜市)へ昨年10月に相談。冊子掲載企業へ生徒たちからの感想と質問を記入した手紙を送り、企業から返事をもらう形での取り組みを行い、生徒と企業双方から好評を得ていた。今回は企業側から「もっとこの繋がりを深められないか」という声が挙がったことをきっかけにクラウドファンディングを立ち上げ、Zoomを通じてのプログラム試行に至った。
参加したのは1年生およそ180人に対し、市内で福祉施設を運営する(株)スマイルや住宅販売などを手掛ける(株)サンエーなどの企業6社。事業内容から実際の働き方、仕事のやりがいなど、対面さながらの密な対話を生徒と行った。
生徒へ行った事後アンケートでは講話内容に対して約70%の生徒が「とてもよかった」と回答、オンラインでの実施についても60%以上が「とてもよかった」と答え、好評だった。アンケートを通して生徒から「実際の(働く)光景を見せていただいたので、よりリアルなイメージを持つことが出来た」「いろんなことを見て、ほかにどんな職業があるのかを知りたいと思った」「人に何かを紹介する、説明する(機会)などは生きていくなかでたくさん出てくると思ったので、今のうちにコミュニケーション能力や説明する力を意識して生活したい」「自分の好きなことが仕事にできて、お金がもらえるというのは、とても素敵な事だと思うし、自分もそうなりたいと思った」といった感想が挙がった。進路担当の教諭は「どの生徒も食い入るように画面を見ており、クラスの中ではいろいろな会話が生まれていた。課題もあるが、今後に向けて前向きに捉えたい」と話した。
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