走水で海苔養殖を営む「丸良水産」(走水1の4地先)の長塚良治さん・光さん親子が、沖縄名産の海藻「海ぶどう」の生産に挑んでいる。走水は国内有数の海苔の産地として知られる漁場。11月下旬から4月下旬が収穫期となるが、近年は海水温の上昇で漁期が以前よりも1カ月ほど短くなり、食害の影響も重なって、品質と生産量の維持に苦慮している。加工時に用いる機械の高速化など技術革新が進んだことで、作業効率は向上したが、薄利多売の市場構造に変化している事情もあり、新たな収益源の確保が必要となっていた。光さんの提案に良治さんも賛同。単年で生育が可能かつ、海苔の養殖技術が応用できると判断した。海苔漁と重ならない夏場の時期に取り組めることもチャレンジを後押しした。
光さんがインターネット上にある情報を頼りに手探りで始めたのが一昨年前。調べを進めると藤沢市長後で海ぶどうの生産を行っている果樹農家の存在を知った。使わなくなった温室に水槽を設置し、地下水でつくった人工海水の中で約1カ月かけて育てていた。光さんがこの場所を訪れてノウハウを聞き出すと、苗の提供も受けることができた。
丸良水産では現在、海苔の種付けを行う水槽を使って生育している。塩分濃度や水温を管理し、生育ベッドと呼ばれる網に苗を植え付けて成長を見守っている。昨年は5kg、今年は10kg超の生産量を見込む。少量だが収穫した海ぶどうを併設の直売所で販売し、購入者の反応を今後の製品化に役立てていく。「走水産の新しい食材として地元の飲食店などと連携した展開もめざしたい」と光さん。品質にこだわりながら自らの手で名物を生み出す気構えだ。
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