ジャンルの垣根を超えたライブ『キクミミヲモツ』を来月8日に開催する 五月女 ナオミさん 上町在住
「文化の灯を絶やさない」
○…演劇やダンス、ジャズ・ロック音楽などを披露する7団体が一堂に会すライブを大滝町のヤンガーザンイエスタデイで主催する。「多種多彩なジャンルに市民が触れることで横須賀文化の成熟につながれば」との想いを込め『キクミミヲモツ』と題した。「暗いニュースが多い今だからこそ、アーティスト同士が手を取り合い、街全体に活気をもたらしたい」
○…横須賀を拠点とする劇団「Y劇場」の代表兼舞台女優として、全国各地で公演。演じるテーマは、戦争や震災など危機に見舞われた日本の姿。観客一人ひとりの心を揺さぶる演技を心掛けている。しかし、昨年から続くコロナ禍で事態は一変。公共施設が閉鎖になるなど舞台や稽古場が使えなくなった。「私だけでなく、表現の場を失ったパフォーマーに再び光を照らしたい」と困難な状況下にいる仲間たちとタッグを組み、今回のイベントを企画した。
○…幼い頃から人前で歌うことが好きだった。高校時代はバンド活動に熱中するなど、自身の居場所を模索。17歳でY劇場の前身「劇派ヨコスカ」の門を叩いた。演出家にダメ出しされ、涙することもあったが、「観客と心が通じ合えた瞬間は何物にも代え難かった」。短大卒業後も印刷会社に勤務しながら、ドブ板や三笠公園などステージに立ち続けた。そんな折、故・竹内浩三の詩「骨のうたう」に出合った。「兵士の無念、生きる素晴らしさに胸打たれ、この詩を歌うことがライフワークになった」
○…目下のライブに向けて稽古に励む日々。中原中也の詩をモチーフに、サックスやフルートの音色、朗読とともに全身で世界観を表現する。「文化の灯を絶やす訳にはいかない。一挙手一投足に力を込め、多くの人を魅了させたい」
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>