プロの音楽家が中学校に出向いて授業を行う取り組みが今月16日、坂本中学校で行われた。津軽三味線の奏者で2019年の全国大会で優勝実績のある栗原武啓さんが同校の2年生に日本古来の伝統和楽器の生い立ちや弾き方、音色の特徴などを伝えた。公益事業を行うシティサポートよこすかのアーティス派遣事業の一環。中学校音楽では和楽器が必修となっており、プロの指導で伝統文化により親しんでもらう狙いで企画された。栗原さんは、三味線が室町時代に中国から沖縄を経由して本土に伝えられた歴史的経緯や視覚障がい者の生活手段として確立された芸能文化であることを説明。「譜面が無く主に口伝で継承されきたのはそのため」だとし、歌舞伎や人形浄瑠璃の発展にも大きく寄与してきた功績を話した。
近年、津軽三味線をテーマにした青春アニメなどの影響もあり、若者の間で三味線が再評価されていることも紹介。授業の最後には、青森県に伝わる「津軽じょんがら節」の演奏を披露したほか、生徒と一緒に合奏を楽しむ場面もあった。
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