夏のレジャーシーズンに突入し、横須賀海上保安部では、サザエやアワビ、ヒジキやワカメなどの密漁に警戒感を強めている。罪の意識がなく遊び感覚で海に潜り、漁業者が生業としている水産資源を無断で採取する人が絶えない。被害が多数報告されている海浜域を中心に継続的にパトロールを行っている。
三浦半島のほとんどの海域に共同漁業権が設定されており、指定を受けている水産物を採ることは法令で禁止されている。違反者に対する処罰は昨年12月の漁業法改正で強化され、100万円以下だった罰金が最高で3年以下の懲役または3千万円以下に厳罰化された。高級食材とされるアワビやナマコの組織的な密漁犯罪が全国的に横行しており、反社会的勢力の資金源になっていることが背景にある。現時点で三浦半島でこうした事例は認知されていないが、レジャー感覚での密漁被害は後を絶たない。直近の5・6・7月ですでに50件の検挙数があり、海水温の上昇とともに件数が増えていくのが例年の傾向という。
「『自分で食べるだけ』『少量なら』と身勝手な判断で密漁に手を染める人が少なくない」と同海上保安部担当者。違反者には刑事罰が科せられるなど「行為に対しての代償が大きい」と注意を呼び掛けている。
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