日常の買い物に支障をきたしている高齢者への対応策として、移動スーパー事業を展開している田浦中央食品は10月12日、横須賀市と「地域見守り協定」を結んだ。宅配サービスの訪問などで異常を感じた場合、即座に市に通報することで急病対応や孤立死の防止につなげる。
同社は、田浦町で食品スーパーを運営する傍ら、5年前から「買い物弱者」に向けたサービスとして軽トラックを利用した移動スーパーを導入。現在は2台の車が週2回、田浦・衣笠・森崎・久里浜の決まった場所で食料品や日用品の販売をしているほか、250の契約世帯に注文商品の配達を行っている。同社によれば、これまでに「注文を受けたが玄関先で応答がない」といったケースが何度かあり、自宅の中に入ることができないため、対応に苦慮したという。
今回、見守り協定を結んだことで、市は安否確認や状況に応じた支援が迅速に行えるようになる。同社の及川浩一社長は「見守り協定を有効に機能させたい」と話しており、移動販売と宅配サービスを通じて地域に目を配ることで、住民福祉の向上に協力していく考え。来春には3台目の車を走らせる計画で、巡回エリアの拡大をめざしている。
市は信用金庫やガス販売会社などとも同じ協定を結んでおり、今回で6例目となる。昨年度は10件、今年度はこれまでに3件の通報があったという。
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