ドローンを使って工事現場の測量や撮影などを行う3DSurveyplus合同会社は、空中から効率的に農薬を撒く新ビジネスに着手した。
堂城川厚代表は三崎出身。薬剤が入った重いタンクを背負って噴霧器で作業する農家を見て「何とか手助け出来ないか」と考えた。そこで5年前、妻・純子さんの実家である滋賀県に赴き、農業用ドローンの操縦資格を取得してスキルを磨いた。折しも、神奈川県が都市化の進展や県民感情などを考慮して自粛要請していたドローンによる農薬散布が、生産性向上に資するとして昨年末に解除となった。ゴルフ練習場の傾斜地やソレイユの丘にオープンするグランピング施設など、人力では危険が伴い、重労働が予想される土地に除草剤を散らす仕事を受注した。国の補助金約600万円で専用機を2種購入。30リットル撒くのに約3時間掛かっていた作業が約20分で完了した。ヘリと比べても静かで狭いエリアでも対応可能という。
ただ地元農家からのオファーはまだなく、今後チラシなどで広く周知を検討中。堂城川代表は「高齢化や人手不足といった悩みを抱える三浦半島の農家をサポートして美味しい野菜を後世に残したい」と前を向く。
【企業DATA】2006年創業/久比里1の26のD1102/【電話】046・884・9233
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