「ナイスボール。いい感じ」。会場には選手たちを励ます監督やコーチの声が響いた。「指導者が怒鳴らないサッカー大会」というユニークなコンセプトのイベントが12月25日、横須賀アリーナで開かれた。スポーツ振興事業を展開するSSN(東京都)が企画したもので、スポーツ界で指導者による暴力やパワハラが問題になる中、子どもたちに競技を楽しんでもらおうと実施された。
市内で活動する小学3年生まで、8チームが出場。表彰式では1〜3位のほか、最も元気にプレーした「スマイル賞」も発表された。
7年前から小学生を対象とした同様のバレーボール大会を主催する元女子全日本代表の益子直美さんをゲストに迎え、指導者らにセミナーを実施。「ぶたれる」など学生時代に経験した練習を振り返った上で「怒るのは答えを与えているのと一緒。選手が自ら考え行動するには、弱みを聞いてあげるくらいの環境が必要」と持論を語った。参加した鴨居SCの古田貴紀代表コーチは「『楽しくなければ成長はない』の言葉にハッとした。感情的になった時は意識したい」と話した。
元日本代表で横浜F・マリノスのアンバサダーを務める波戸康広さんも大会の趣旨に賛同、ワークショップを行った。
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