かながわ信用金庫理事長の平松廣司氏が、地域と歩む信用金庫の使命と役割を明治・大正期の実業家である渋沢栄一の思想を手がかりに考察した本を上梓した。
タイトルは「『論語と算盤』と信用金庫経営」(発行/神奈川新聞社)=写真。渋沢研究をライフワークとしている平松氏が、渋沢の説いた「道徳と経済の合一」をどう解釈して、信用金庫の経営に取り入れているかをまとめた。
渋沢の功績や人物像にも触れているが、主題としているのは、利益追求一辺倒の経営ではなく、企業の社会的責任を重んじた渋沢の精神だ。同金庫が掲げる「強くてやさしい」のスローガンにも通じるもので、堅実経営の実践と人間的な温かさで、中小企業と地域経済を支えていこうとする平松氏の強い決意が示されている。50年にわたる信用金庫への愛情も込めた意欲作。
平松氏は「経営者や将来経営を担う人たちに読んでもらい、日本近代資本主義をつくりあげた渋沢の理念に触れて欲しい」とコメントしている。
定価1980円。オンラインストアを含む書店で販売。同金庫総務部でも注文を受付けている。
問い合わせは【電話】046・821・1737(平日の午前9時から午後5時)
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