市南東部エリアを管轄する浦賀警察署が来年4月、「横須賀南警察署」に改称される。2020年10月に浦賀5丁目から久里浜1丁目に移転して1年以上経つが、その名につられて浦賀に向かう人も少なくないことから、より利用しやすい署をめざして神奈川県警察が決断。名称変更は県内54署のうち1994年11月、横浜市青葉区が誕生した際に「緑北署」から「青葉署」へと変わって以来の27年ぶりとなる。
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「浦賀」の名を冠したのは1926年、横須賀警察署浦賀分署から独立した時から始まる。60年には、浦賀ドックの前に3階建ての旧庁舎を設けた。以降、半世紀以上にわたって、市全体面積の3割以上を占める地区を管轄してきた。
その後、県内にある警察署の中で最も古い建物となり、老朽化や耐震性の問題により20年10月、JR久里浜駅の西側に移転。住民の要望に応え、地域の治安維持のため、浦賀交通安全協会があった建物を改装し、「浦賀地区交番」を設置した。
県警によると、移転の際に名称変更も検討されたが、大正時代から100年近く近隣住民に親しまれてきた名称であることや、地図や電話帳などの表記変更に掛かる経費などを踏まえ、「浦賀」を残したという。
しかし、実際に久里浜で業務を開始したものの、地名のイメージが先行し、「分かりにくい」という利用者の声もあったことから、今回変更に踏み切った。限定した地名を新たな名称に入れるとまた混乱を招きかねないため、地域全体が分かる方が好ましいとして、すでに県立高校や図書館などにある「横須賀南」を採用した。
県警は今後、行政と連携しながら表記変更の手続きを行っていく。
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