横須賀市が谷戸活性化事業の一環として整備する「THE Base APARTMENTS」にプロeスポーツチーム「BC SWELL」が入居した。メンバー4人は市の上下水道局旧待機用宿舎(西逸見町)を改修した住居で共同生活を行いながら、チーム強化やeスポーツを通じた地域活性化に取り組む。
同事業では、10年前に廃止された逸見浄水場近くにある職員待機用宿舎を整備し、発信力のあるクリエイターやアーティスト、アスリートなどを対象にした移住促進を進めている。建物は3LDKの2棟6戸で、設備改修が済んだ1棟に3月上旬からプロeスポーツチーム「BC SWELL」が入居している。
同チームは2021年に設立、プロリーグへの参加のほか世界大会の出場など実績を重ねている。チーム在籍の4人(18〜24歳)が共同生活をしながら、練習のほかSNS等による横須賀での活動紹介の発信、市内高校eスポーツとの交流、地域活動も行っていく。3月9日には上地克明市長や地元町内会長の出席で入居式が開かれ、チームを運営する(株)SWELL代表取締役の谷口和弘さんは「地域創生とeスポーツの親和性は高いと思う。街の魅力をeスポーツを通して発信していきたい」と話した。
取締役に大久保さん
同社は横須賀での活動開始と併せて、取締役CINOにサッカー元日本代表の大久保嘉人さんが就任することを発表。大久保さんは入居式にチームメンバーと出席し、「eスポーツ選手がいま、子どもたちの憧れの職業になっており、この業界に興味を持っていた。試合に向けたメンタルの整え方、勝負へのこだわり、チームプレーの大切さなどサッカーで得た経験を伝えていきたい」と意気込みを話した。この住居にも顔を出して、アドバイスをしていくという。
「THE Base―」は市の「アーティスト村」第2弾の位置づけ。市では敷地内にあるもう1棟(3戸)について、来年度の早い時期に整備と入居者の公募を行う。
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