神明中学校オリジナルソング『色褪せない宝物』を制作した 吉田 潔さん 久里浜在住 57歳
楽曲に込めたぬくもり
○…表現者然とした金髪がミステリアスな空気を纏う。シンセサイザーを自在に操る音楽家。神明中の学校評議員としても活動し、コロナ禍で行事やイベントなどに制限がある生徒たちに応援歌を贈った。卒業式の日、子どもや保護者、地域住民にCDを配布。「かけがえのない今は皆の未来を支える糧となる」。作品タイトルを『色褪せない宝物』と名付けた。
○…2人娘の父親。海に魅かれ、2009年に久里浜に移住した。「次女が中学の時は毎朝手作り弁当を持たせた」とイクメンぶりを発揮。クラス懇親会へ熱心に顔を出し、周囲からの推薦でPTA会長も務めた。子どもが大人になってもパパ友との交流は続き、昨年青少年育成推進員から曲作りの依頼が舞い込んだ。「せっかくなら神明中ならではの作品にしよう」と生徒に歌詞を募集。『長い廊下』『赤い電車』などの言葉をパズルのように紡ぎ、それぞれの想いを凝縮した歌は学校関係者の心を打ち、思わず涙する者もいた。
○…東京生まれ、横浜育ち。学生時代、ビートルズに衝撃を受けた。当時のバンドブームとも重なり、ギターやベース、キーボードを演奏し、ユニットを組み、ステージにも立った。好奇心は留まらず、高校を卒業して米国・バークリー音楽大学へ。プレーヤーではなくアレンジャーとしての面白みにも気づき、帰国後は映画のサウンドトラックやCMソング、山本寛斎さんのショーに曲を提供するなど、様々な分野で高い評価を得た。
○…「尊い縁を大事したい」と創作活動の傍ら学校にも足を運ぶ多忙な日々。「困難を受け止める強さは、周りへの優しさに変わるはず。子どもたちの人生が心豊かなものになれば」。いつの日か、その想いが芽吹くことを信じて疑わない。
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