幕末に建造され、日本の近代化をリードした 横須賀製鉄所の歴史をこれまでになかった切り口で掘り下げる講演会が6月12日(日)、深田台の横須賀市自然・人文博物館で開かれる。
「新視点でみた横須賀製鉄所」と題した企画。横須賀中央にある「江沢医院」院長の江沢暁彦氏と汐入町で私塾「毛利塾」を主宰する毛利邦彦氏が歴史研究の成果を発表する。
医師の江沢氏は、横須賀製鉄所の産業医を務めたフランス人医師、サバティエの生涯に焦点。製鉄所の技術者たちを健康面から支えた医業績に加え、植物学者として日本の植物研究に多大な影響を与えたことを伝える。サバティエは、製鉄所離任後にフランス海軍医学賞を受賞しており、その評価を同製鉄所の赴任前、赴任中、赴任後に分けて当時の世相も絡めながら解説していく。
電力関連のエンジニアで元東京海洋大学客員教授の毛利氏は、製鉄所の機械工作設備を技術者の視点で紐解いていく。一大国家プロジェクトとしての役割を担い、造船や修理だけでなく、動力機械類の国産化の先鞭となった当時の技術を紹介する。
時間は午後1時30分から4時。定員60人で先着順。詳細は同館【電話】046・824・3688
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