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神歯大附属病院 歯並び、かみ合わせの矯正 成長期の治療にメリット
「八重歯」や「受け口」を理由に矯正歯科を受診する人は少なくない。歯並びの悪さやかみ合わせの不具合は日本人の特徴であるという。神奈川歯科大学附属病院矯正歯科の山口徹太郎教授=写真=に聞いた。
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「傾向として、日本人は歯が大きく、歯が並ぶ土台の骨に収まりきらないため、犬歯が飛び出して八重歯となる。頭蓋骨の幅が広く奥行が浅いため受け口にもなりやすい」と山口教授。どちらも見た目の問題だけでなく、機能面でもデメリットが多いという。
これを放置すると、本来であれば他の歯を守る役割を持つ犬歯が機能しなくなり、周囲の歯に過大な負担を掛けてしまう。結果、歯を喪失するリスクにつながる。一方で、歯並びは癖(くせ)とも関係する。例えば口呼吸を続けると舌を含めた表情筋のバランスが崩れ、上の前歯が突出する要因となる。コロナ禍でのマスク生活では注意が必要だ。
矯正歯科治療は開始時期が重要だ。CTやレントゲン等の検査を通じて将来のかみ合わせを予測し、成長期に始めることで先回りした治療が可能となる。顎の成長を利用した治療や、抜歯をしない治療を探れるという。
事前の説明と検査・診断が大切となり、同附属病院では初診相談で、歯列矯正の必要性や開始時期の助言を行っている。
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