「全国高等学校ビブリオバトル」の神奈川県予選で優勝した 永原 煌子(きららこ)さん 県立横須賀高校在学 17歳
バイブルは教養磨く実用書
○…参加者が気に入った本を持ち寄って、その魅力を紹介し合う書評ゲーム「ビブリオバトル」。“本の甲子園”とも称される高校生大会の神奈川県予選が7月に行われ、11校19人の中から優勝に輝いた。本番は初出場の緊張もあったが、他の本好きたちの熱意に触発。「自分が面白いと思ったところをシンプルに伝える」という信条を一貫して、審査員の興味を引き付けた。
○…大会出場は、現代文の授業がきっかけ。学級代表となり、さらに学校代表に選出された。クラスでは小説を選ぶ人に交ざって、漫画や教科書を推薦する人もちらほら。その中で『教養(インテリ)悪口本』という実用書を紹介して異彩を放った。様々な人間関係の不満や愚痴を知性とユーモアで“インテリ悪口”に変換する-という内容で、「ユーモアは世界を素敵にする」との筆者の思いに共感。争いを生まないための心の余裕の大切さを知ったという。
○…さぞかし本の虫かと思いきや「年間4〜5冊くらいで、読むのはやっぱり実用書。最近印象に残っているのは『後悔しない生き方』という本」と笑う。本屋に足を運ぶのは、落ち込んでどうすれば良いか迷ったり、鬱屈とした気分を抱えた時。自分の心情にマッチする本を手に取ることで、「新しい考えや意見に触れ、自分の教養や成長につながる」
○…幼い頃は英語のスピーチコンテストなど人前での発表会を多数経験し、高校ではダンス部に所属。「言葉や身体を使って表現することが楽しい。だからビブリオバトルも合っているのかも」と話し、進路も目下悩み中だとか。全国大会は来年1月開催。「機会をもらえたことに感謝。みんなの思いを背負って本戦も頑張りたい」と決意を新たにした。
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