浦賀在住の松崎佑亮(ゆうすけ)さん(33)が、9月30日(金)から10月9日(日)に行われる「アンプティサッカーW杯2022トルコ大会」に、日本代表として出場する。競技を始めて約4年。夢に見た日の丸を背負っての大舞台を前に、「精一杯のプレーをぶつけたい」と意気込む。
アンプティサッカー(amputee soccer=切断者サッカー)とは、おもに上肢または下肢の切断障がいを持った人による7人制サッカー競技。下肢に障がいのあるフィールドプレーヤーは、クラッチという杖を支えに脚1本でボールを操り、ゴールキーパーは片腕で小学生用と同等サイズのゴールを守る。
同競技は1980年代にアメリカで生まれ、国内では2008年から普及活動がスタートした。日本代表は10年のW杯アルゼンチン大会に初出場して以降、回を重ねるごとに順位を上げ、4年前のメキシコ大会は過去最高の10位。そして3月に行われた東アジア予選大会を3戦全勝の首位で通過し、チームは前回大会超えをめざしている。
「もう1度蹴りたい」
松崎さんは高坂小出身。2年生の時にサッカーを始め、浦賀中、横須賀工業高で部活動に汗を流した。卒業後も社会人チームに入りながら、後進育成にも取り組んでいた矢先、18年に事故で左足を切断。気持ちを奮い立たせたのは「もう1度ボールを蹴りたい」との思いだったという。
アンプティサッカーを始めて半年で所属チームの中心選手にまで成長し、日本代表選出を目標にトレーニングに励んで約4年。途中、20年の国際大会で代表に選出されたが、コロナ禍で日本チームは不参加に。念願だった初めての日の丸をつけて、「ついにここまで来たなという感じ」と笑顔を見せる。
また昨年は東京パラリンピック開会式のパフォーマンス「片翼の小さな飛行機」にキャストとして出演。サッカーチームや学校で魅力を伝える体験会を開くなど、選手以外の活動にも精力的に取り組んでおり、以前と変わらず”サッカー漬け”の日々を送る。
9月16日には横須賀サッカー協会の相澤富雄会長らと市役所を訪問し、上地克明市長から「市をあげて応援したい」と激励を受けた松崎さん。「チームの目標は優勝。メダルめざして頑張りたい」と抱負を述べ、活躍を誓った。
今大会、グループBの日本は10月1日(土)に行われるドイツ(ヨーロッパ8位)戦を皮切りに、メキシコ(北中米1位)、コロンビア(南米4位)と対戦。総勢24カ国が世界一をかけて争う。
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