白色ライトに照らされた室内の「棚」には青々とした葉野菜がずらり―。ここは今年8月、船越に開設された屋内型の水耕栽培施設「かいせいファーム横須賀」。特徴は「農福連携」による運営で、企業の障害者雇用と農業の担い手不足という2つの課題を解決するため、水耕栽培プラント設備を手掛ける株式会社KAISEI(東京都)が立ち上げた。
同施設は「就労継続支援B型」の事業所。「B型」は、軽作業などの就労訓練を行うことができる福祉サービスで、播種や収穫・販売用の梱包、施設内の清掃などを担当する。販売やPOP製作に携わる人もいるという。施設を担当する同社の佐野彬(あきら)さんは「作業は分かりやすくスケジュール化し、一人ひとりの体調や通院事情等に配慮するなど、働く環境を整えている」と話す。
栽培している野菜は、フリルレタスやサンチュ・スイスチャード・赤水菜など。1カ月に1回程度収穫でき、市内の飲食店などにも卸している。水耕栽培の強みは、気候や季節を問わず安定的に収穫できること。「野菜の成長を間近で見ることが、仕事のやりがいや生きがいにも繋がれば」と佐野さん。事業所(北部共済病院バス停前)でも1袋200円で販売している。
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